英文法が苦手で赤点を取っていた私が英語が得意となった勉強法とは?
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ゆたすけさん(女性 33歳 東京都)から投稿いただいた「お悩み解決体験談」です。
中学校から本格的に始まる「英語」という科目。
英語が使えれば世界が広がっていく…!と思って期待を胸に始まった英語の授業ですが、蓋を開けてみると英文法というものに苦労をしたと言います。
そこから苦手な教科となってしまった英語ですが、中3に上がった時の英語の先生の授業を受けてから変わってきたと言います。
様々な試行錯誤もしていたゆたすけさんはどのような勉強法で英語を身に付けていったのでしょうか…?
私は中学1年生から学校で英語を学び始めた世代なのですが、当初は初めて触れる外国語ということもあって楽しく学んでいたものの、すぐに英文法の理解に苦しむようになり、最初の英語のテストから赤点を取るほどに成績が下がってしまいました。
具体的には、英語の細やかな文法を柔軟に理解することが難しく、やはり日本語が定着した頭脳で英語を読み解いていたのです。
英語学習において難しいのは英文法の学習
例えば日本語ならば文章の冒頭に主語があり、動詞は文末に置くことが多いですが、英語は真逆の文法です。
主語が冒頭に来るまでは日本語と変わりませんが、いきなり次に動詞が来るため、英文を全て読み終えるまで動詞を頭の中で記憶し、思い留めておく必要があります。
このように、同じ『文章』といっても、文法が異なることで理解は大きく変化しますし、使い慣れた日本語が記憶に定着した頭脳で英文に触れると、英文ならではの読み解き方に慣れるまで時間を要するのです。
私自身、英文法をすぐに理解することが出来ず、その為に英文を読み解くことができずに悩んでいました。
当初、私は英語に対して良い印象を抱いていたものです。
英語は世界的にも公用語として知られていますし、英語をマスター出来れば海外のニュースや音楽を理解し、自身が持つ視野を世界レベルまで広げることも出来るのではと期待していたのです。
しかし、基本的な英文法すら理解できないことを自覚した時は、既に英語に対する期待や希望などは無く、ただひたすら嫌悪感に浸っていました。
むしろ、英語など嫌いな教科でしかなく、正直英語の授業もつまらなく感じていました。
しかも英語のテストは毎回赤点で、自身の平均点は20点ほどでした。
酷い成績の時は1桁の時もあったほどです。
それほどに英文法の理解が追い付いておらず、かつ英語を学ぶ意欲が完全に消失していたのです。
そんな状態が中学3年生の始めまで続いていました。
しかし、中学3年生に上がった時、偶然英語の授業を担当する教員の方が別の方に変わり、授業スタイルが一変しました。
中3の時の英語の先生の授業がこれまでとガラッと違っていて…?
以前の先生はただ教科書に書かれた内容を読み上げ、黒板に書き写すだけでした。
しかし、新しい先生はテキストに書かれていない英文法の仕組みを、わざわざ大きな用紙に図式で書いて授業に用い、説明して下さったのです。
その時、私の中で
「英語に苦手意識を持ったまま、ここまで親身になって説明して下さる先生の授業を受けても、英語が身に付かない。自分で英語を学ぶ姿勢や意識を変えなければ、せっかく質の良い授業を提供して頂いているのに、その内容を自分の知識として吸収することは出来ない」
と自覚しました。
とは言え、赤点続きの状態が続いていたので当初は英語克服のための解決法が見つからずにいました。
しかし、幸いにもその先生が英語を克服する上での重要なヒントを授けて下さりました。
具体的には、テストがどんなに低い点数であっても叱ったりせず、私が理解できていない英文法の箇所を明確に指摘して下さったのです。
それ以降、私は自分が理解できていない・苦手な英文法をメモし、自宅で復習をするようになりました。
英語の勉強法を変えることで劇的な変化が…!
例えば、先生が
「前置詞の理解が弱いね」
と指摘してくれた際は、テキストで前置詞を再度読み直して理解に努め、かつテキストの英文に含まれる前置詞の全てにカラーペンで印を付けました。
更に、ネット上の英文ニュースを印刷し、その文章内にある前置詞までもマークアップしました。
これを何度も繰り返し行ない、前置詞の位置を視覚的にも文法的にも理解していくよう努めたのです。
もちろん、前置詞に留まらず私が理解できない英文法は山のようにありました。
しかし、基本的に上述のようなマークアップ戦略でひたすら文法の仕組みを図式化していったのです。
時には、英語に対する抵抗感を軽減するために、歌詞は理解出来なくてもメロディが素晴らしいと感じた洋楽をひたすら聴いたり、柔軟な頭で勉強するためにあえて机に座ったままでは無く、歩き回りながらテキストを読むこともありました。
これは個人的な感覚なのですが、私はもともと勉強が嫌いなタイプなので長時間机に向かうこと自体に抵抗感がありました。
そこで、奇策として机に座りっぱなしが嫌ならば「好きな姿勢(スタイル)で勉強すれば良い」と独自に勉強の克服方法を考案しました。
大前提として、心身ともにリラックスした状態で勉強内容を頭に入れることを意識し、リラックスできるものはなんでも取り入れました。
例えば座りっぱなしが嫌なのだから自宅の勉強部屋の中をぐるぐると歩き回りながらテキストを読んだり、テレビを観ながら勉強したり、洋楽に限らず好きな音楽を聴きながら勉強しました。
このように、一見すると「ながら勉強」にも思える学習スタイルを続けるのにも理由があります。
もちろん、心身ともにリラックスするという前提条件もありますが、自分で自由な勉強スタイルを選ぶことにより、自然と
「これだけ自由気ままに過ごして勉強しているのだから、成績は何が何でも上げなければならない」
という意識が芽生え始めるのです。
この意識は、次第に自身の勉学スタイルに対する責任感と、成績アップに向けたモチベーションを上げることに繋がります。
独自の勉強法を編み出して落ちこぼれから成績トップへ
そして中学卒業の頃には、英語の成績が学年トップになるほど英語が得意になりました。
その頃には、テキストの英文など直ぐに理解できるようになっていましたし、リスニングやライティングも問題なく出来るまで理解度が上がっていました。
その後高校に上がりましたが、この独自の勉強スタイルを継続したことで英語の成績は高校卒業までいつも学年1位でした。
また、嬉しい変化として別の科目の成績も一気に上がるようになりました。
具体的には、英語以外にも苦手意識を持っていた数学や国語、物理、科学(化学)の成績まで学年トップに上り詰めたのです。
もちろん、中学時代はこれらの教科も赤点ばかりで、成績はクラスの下位でした。
しかし、自分にとってリラックスできる環境を作り、その環境の中で勉強するという独自の勉強スタイルが私に意欲と競争心を芽生えさせてくれたのです。
その結果、教科を問わず知識を柔軟に吸収し、応用しながらアウトプットする能力を伸ばすことに成功し、特に英語は苦手意識を克服するまでに至りました。
そして高校卒業後は大学に進学し、英米文学文化学科という、シェイクスピアなどの古い英文学から近代の英文学までを幅広く研究する「英語能力に特化した」学部に入学し、無事に4年間で卒業することが出来ました。
この英語克服という経験から大きく変化し学んだことは、自分に合った学習スタイルを見出すことが、勉学における苦手意識克服の近道だということです。
それまで、勉強というのは静かな部屋や図書館などでひたすら机に向かうもの、といったイメージがありましたが、そうした固定概念を取り払い、あくまで自分が知識を吸収しやすい状態を作ることが重要だと考えています。
勉強するときに大切な2つの重要なこと
これは英語に限らず、どの教科にも通ずることですし、現在もこの考え方をベースにしてプログラミング言語の学習なども行なっています。
いかに勉強に対する抵抗感・嫌悪感を無くすか、また柔軟な思考をもって知識を頭に入れることが出来るかがポイントです。
その為ならば、何も机に座りっぱなしでなくても構わないと思います。
お菓子を食べながら、テレビを観ながら、音楽を聴きながら、といったように自由なスタイルで学んで構わないのです。
しかし、それだけ自由な環境の中で勉強することを選んだからには、十分な結果(成績や知識の習得)を生まなければなりません。
この責任感とモチベーションを常に念頭に置きさえすれば、苦手なものはいくらでも克服できるのだと実感できたのは、中学時代の英語の成績不振と、意識改革という努力があったからです。
中学時代に勉学でつまづいてしまったからこそ、得られた成果があると自負しています。
その為、今では中学時代の英語体験が成功体験(解決に至る経験)となりました。
ゆたすけさん(女性 33歳 東京都)、お悩み解決体験談のご投稿ありがとうございます。
私も中学校で英語の授業が始まった時は、ワクワクしていた気がしますね。
しかし、語学の習得というよりは「勉強」という感じで私も四苦八苦した記憶があります。
授業の理解度はかなり教わる先生の力量によって大きく左右されます。
ゆたすけさんは、良い先生に出会ったおかげモチベーションを取り戻し、英米学科に進んだという素晴らしい成功を収めていますね。
個人的には、一通りわからなくてもざっとでいいので英文法のノウハウを得た上で、英文を沢山読んでみる…という勉強法をオススメします。
そしてある程度読んだら、今度は詳しい総合の英文法書を繰り返し読んでいくと理解度が深まり、英文法が身についていくのではないかと思います。
英文法は覚えることが多くて大変ですが、まずは基本のそれぞれの品詞の役割を覚えていけばなんとかなります。
色々な勉強法を試してみて、ぜひ自分に合う勉強法を開拓していきましょう!